こんにちは。ロボットチーム、ソフトウェアエンジニアの鳥居です。
新しいプロダクトのアイデアを得るために、ロボットチーム3名でコンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES) というイベントに参加しています。アメリカのラスベガスで毎年開催されているイベントで、今年の一般公開は1/8〜1/11の日程となっています。
この記事では、エンジニア視点で面白かったものをピックアップして紹介していきたいと思います。
AIセキュリティカメラ、VPU
家庭用の監視カメラですが、顔識別やネットワークの機能が備わっているものです。画像の識別の機能はクラウドベースで提供されているものが多いですが、このプロダクトは小さなカメラの中にVisual Processing Unit (VPU)を搭載しているため、クラウドへのデータアップロードが不要となっています。クラウド利用のコストが不要になることやプライバシー保護の観点で優れた特徴です。Google Assistant や Amazon Alexaとも連携ができ、その場合でも画像をアップロードすることなく動作することができます。展示では「知らない人が玄関に近づいたらAlexaが声を掛ける」という使用例が出ていました。
面白いなと思ったのは、既存ハードウェアでは解決できてない問題を新しい種類のハードウェアを使って解決しに行っているところです。AIを使った計算というとGPUを使うものと思ってしまいますが、識別を主に行うプロダクトにはGPUは過剰なリソースとなり消費電力などの問題を抱えてしまいます。VPUはカメラから取得した画像を処理するのに特化した計算機で、画像向けの機械学習の計算に適した構造のハードウェアとのことです。カメラの中にVPUを積むアイデアがいくつもの問題を解決していてプロダクトとしての魅力を高めていることにとても面白いと思いました。
展示会場ではVPUというキーワードを他にも聞くことができました。画像処理AIの消費者向けプロダクトは、VPUがキーワードになるのかもしれません。
オムロンのパレタイジングと卓球
ロボットの展示コーナーで一番最初に見えてくるのがオムロンの卓球ロボットでした。ロボットアームの先にラケットが付いていて、人がロボットと対戦すると対戦終了後に「ここをこうするともっと上手くなる」というチャートが表示されるという展示でした。その横で同じロボットを使ったパレタイジングのデモがあるのですが、パレタイジングがとても速い!目を引く卓球の展示と、単体だとちょっと地味なパレタイジングのデモを同じロボットでやっているのをみて、見せ方が面白さを感じました。
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