エクサウィザーズ Engineer Blog

株式会社エクサウィザーズのエンジニアチームブログ

マルチモーダルAIロボットをGTC Japan 2018で展示します(前編)

こんにちは、エクサウィザーズAIエンジニアの柳元です。

エクサウィザーズはGTC Japan 2018に参加します!

GTC Japanには昨年もマルチモーダルAIロボットを出展しました(後述)。 今年はエンタープライズや研究における用途を意識した「秤量」と「パレタイジング」のデモを行います。

秤量デモ

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※ ナレーションは、GTC Japan 2018に登壇予定の浅谷です。音声にご注意ください。

調剤現場では秤量(はかりで重さを量る)作業が大量にあり、労働力がかかる上、危険な薬品を扱う際のリスクがあるため、ロボットによる秤量の自動化が望まれています。自動秤量は、調剤だけでなく、料理にも活用可能と考えられます。

今回の秤量デモでは、都度与えられる量と等しくなるように、ロボットが塩をスプーンですくい、所定の位置に盛ります。

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両サイドのUSBカメラの情報から塩の盛られた場所を認識し、さまざまな量の塩をスプーンですくえるようニューラルネットワークを学習させました。

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デモでは、サーバー上の学習済みニューラルネットワークがAPIを通じてデータを受信し、行動(ジョイント角)をリアルタイムで生成します。

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パレタイジングデモ

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このタスクは、パレットから正しい順序で部品をとり、重ねることで組み付けを行うものです。 一見単純なタスクですが、パレットから部品が抜け落ちるなどの例外処理をロボットプログラムのみで記述するのは手間がかかります。 さらに、人とロボットが協働できるよう条件分岐を書くのは至難の技です。

今回組み付けるのはレゴカーです。手順は、①まず青のパレットからシャーシをとり、黒のワークスペースに置きます。 ②次に、銀のパレットからルーフをとり、黒のワークスペース上のシャーシに組み付けます。

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カメラから得られた各パレット情報などに基づいてロボットが状況判断します。 タスクに人が介入したり、誤ってパーツを落としたりした場合などを認識し、適切に行動します。

おわりに

動画内容は実験段階のものであり、当日のデモは大きく変わっております。 また、見に来て頂いた皆さまに楽しんでもらえるよう、インタラクティブなデモを考えております!

GTC Japan 2018は9/13(木), 14(金)の日程でグランドプリンスホテル新高輪 国際館パミールにて開催されます。 エクサウィザーズのブースは1階ロボット展示エリアにあります。 弊社の浅谷は9/14(金) 11:25 - 11:50に1階Room 1 - 3にて講演します。

ぜひ遊びに来てください!

なお、エクサウィザーズは優秀なエンジニア、社会課題を一緒に解決してくれる魔法使い”ウィザーズ”を募集していますので、ご興味を持たれた方はぜひご応募ください。

採用情報|株式会社エクサウィザーズ

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おまけ: 昨年の出展内容

www.youtube.com GTC Japan 2017では双腕マルチモーダルAIロボットを展示しました。 従来の製造業用ロボットの常識であった「専用」ロボットではなく、「不特定のタスク」を、「汎用のプログラム」と「汎用のアーム・ハンド」によって実行するマルチタスクロボットです。

与えるデータの変更のみで、同一のマシン・同一のプログラムで複数のタスクが実行できます。

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